久々にマーフォークについて
2019年3月17日 Magic: The Gatheringはい皆さんどうもMF京都まで1週間を切り、イゼットドレイクがきつくなってきてデッキ変更しようと思っているカレルです。孤高のフェニックス借りれる算段がついたのでイゼットフェニックスで出る予定です。青単隆盛のあおりで銛撃ちとか増えすぎなんやな
さて、今日は久々にモダンのマーフォークのことについて語っていきましょう。
先日MMMで5-2したリストが以下になります。
メインボード(60)
土地(20)
1《魂の洞窟》
14《島》
1《水辺の学舎、水面院》
3《変わり谷》
1《雲の宮殿、朧宮》
クリーチャー(26)
4《水底の生術師》
2《潮流の先駆け》
4《アトランティスの王》
4《真珠三叉矛の達人》
4《波使い》
4《マーフォークのペテン師》
4《銀エラの達人》
呪文(14)
4《剥奪》
2《蒸気の絡みつき》
4《霊気の薬瓶》
4《広がりゆく海》
サイドボード(15)
3《虚空の杯》
2《四肢切断》
2《残響する真実》
1《墓掘りの檻》
2《ハーキルの召還術》
3《大祖始の遺産》
2《潮縛りの魔道士》
えーこれは、最近MOでとても5-0されているDrakanar氏のリストを丸コピしたものです。最近は構築に行き詰っているところに氏が何度も5-0をしていることから一度使ってみようと開放倉庫のFNMで試したところ3-0。MMMでも5-2とまずまずの戦績をあげたこと、また使いやすさからとても気に入っています。
さてこのリストで特徴的なのは、メインに《水底の生術師》 と《剥奪》 が4枚ずつ投入されていることです。
各自解説していきましょう。
・《水底の生術師》
この1マナマーフォークはラブニカの献身で新たに追加された1マナのマーフォークで、2マナで順応してカウンターが載るとルーターができるというものです。私は最初これを見たとき、「まぁ悪くはないが、これ入れるなら繰り返してルーターできるコプターのほうが強いのでは?」と良い評価をしませんでした。スタンダードのように何度もカウンターをのせることができたら強いのですが、モダンのマーフォークでカウンターをのせれて実用的なのは深根の精鋭とクメーナくらいで正直厳しいです。
ですので基本的に3マナ2/2ルーターというリミテかな?というスペックが初動の評価を迷わせました。
ここまできて、流れ的には実は生術師はとても強いんですよと言いたいところですが、そんなわけではありません。ぶっちゃけてしまうと可もなく不可もなくという評価が私の中での評価です。
というのもマーフォークの1マナ生物というのは他の部族に比べるとかなり貧弱なスペックをしています。未だに《呪い捕らえ》が現役というのがその厳しさを物語っています。別に呪い捕らえが弱いとはいいませんが、スピリットには完全上位互換の《霊廟の放浪者》がいます。もちろん捕らえがいたら、こちらからはわかりづらいプレッシャーとなっているのは事実ですが、明確に捕らえが強いと思えるのは最近だと対バーンくらいに思えます。スピリットには教主と放浪者、人間には勇者と教主という非常にわかりやすい強カードがあります。どちらもこの高速であるモダン環境において速やかにゲームを決めてくれるカードです。モダンもかなりの高速環境になってきてインスタントやソーサリーは1マナのカードばかり採用され《呪い捕らえ》の当てどころが昔よりとても減ってしまったように思います。
それに比べてマーフォークは序盤の圧力が圧倒的に足りない(緑をタッチすれば
《クメーナの語り部》が入るので多少よくなりますが)。その中で自力でパワーが2になる生術師はそこそこ頼りになるクロックです。これは結構よかったですね。ロードがいれば3点クロックになる1マナ域というのはとても頼りやすく、また中盤、終盤に引いても余った土地はバイアルを有効牌に変えられる可能性があるというのは決して悪くありません。人間やスピリットが使うキャノピーの生物が残るヴァージョンと言っても過言ではありません。
これはコプター採用時にも言えたことですが、剥奪で戻した土地や《雲の宮殿、朧宮》 を戻してルーターのコストに企てることができるのは覚えておいたほうが良いテクニックです。
しかし、欠点はやはりその能力の起動コストの重さ。バイアルがないとなかなか起動するのがままならず、ずっと1/1のままということも多々あります。ですから弱いときはとことん弱いです。ですので、私の評価はまぁまぁといったところ。しかし、他の1マナ域より強く感じるので採用に値するといった感じです。
今までマナフラへの受けが皆無だったマーフォークが多少楽な気持ちになったカードといえます。今までだと土地4枚とかで渋々キープしてマナフラで死んでくというのも多少ましになるのがどれだけありがたいことか。
・《剥奪》 のメイン採用
これは前述した生術師の所で呪い捕らえが不採用になったところから、妨害要素を補ったと思われます。土地を戻すというコストの都合上前半ではとても使いずらいのですが、マーフォークは幸いにして1マナ域は貧弱ですが、2マナ域は選択肢が多すぎるくらい豊富です。ロード2種、ペテン師、銀エラ、先駆け、メタによっては潮縛り、変わり種では珊瑚兜やシグなど枠があれば入れたいものだらけです。
ですからこれらを薬瓶などを駆使してササっと出してあとは、カウンターで弾くというスタンダードの青単テンポのような動きが可能で剥奪のデメリットが目立ちづらいのです。剥奪採用のために3マナの《メロウの騎兵》を採用していないことからこの動きを重要視していることがうかがえます。確かにメロウの騎兵は生き残ると強力ですが、イゼットフェニックスやバーンがトップメタの現環境で生きて帰ってくることはかなり稀です。スピリットや人間に採用される反射魔導士でもテンポを大幅に稼がれますし、現環境で3マナロードは少し厳しいように思います(《ドラグスコルの騎兵》は強すぎる能力なので例外)。
剥奪の弊害としてメロウを採用しないと書きましたが、じゃあそれより重い波使いが4枚なのはどういうこと?というのは、波使いがそのコストの重さを差し引いても強すぎるからです。フェアデッキに対して連打することのイージーウィンは結構発生するのでここはコンセプトを無視しても採用です。波使いがいないとバーンや除去コンが厳しすぎるんですよね。
そして、ここが一番剥奪が使いやすくなった理由ですが、それはペテン師の加入です。2マナ立ててカウンターとペテン師を構えて、相手のアクションに合わせて動くというのは非常に柔軟な動きを可能とします。バイアルがあればペテン師以外でも同じことですが、バイアルがなくてもクロックパーミッション戦術を取りやすいのは選択肢が広く取れます。
ちなみにカウンターは剥奪のほかにも《魔術師の反駁》も選択肢にあがってきます。実は現状のリストだとロード以外は全部ウィザードです。使用は好みにあわせてといったところですね。
剥奪をおそらくマーフォークで使い始めて結果を残したのはMhayashiというMOのプレイヤーだと思われますが、氏のリストは非常に独創的で常人にはまねできないリストをしており何回も5-0をされています。気になる人は検索してね。それをコピーして回したNikachu氏が剥奪の強さに気づき採用をし始めて、MOリーグに複数入賞したことから少しずつ剥奪が使われはじめたと私は思っています。いまもなお少しずつ新たな発見があってまだまだ研究の余地はありそうですね。
では今回はこのへんで
さて、今日は久々にモダンのマーフォークのことについて語っていきましょう。
先日MMMで5-2したリストが以下になります。
メインボード(60)
土地(20)
1《魂の洞窟》
14《島》
1《水辺の学舎、水面院》
3《変わり谷》
1《雲の宮殿、朧宮》
クリーチャー(26)
4《水底の生術師》
2《潮流の先駆け》
4《アトランティスの王》
4《真珠三叉矛の達人》
4《波使い》
4《マーフォークのペテン師》
4《銀エラの達人》
呪文(14)
4《剥奪》
2《蒸気の絡みつき》
4《霊気の薬瓶》
4《広がりゆく海》
サイドボード(15)
3《虚空の杯》
2《四肢切断》
2《残響する真実》
1《墓掘りの檻》
2《ハーキルの召還術》
3《大祖始の遺産》
2《潮縛りの魔道士》
えーこれは、最近MOでとても5-0されているDrakanar氏のリストを丸コピしたものです。最近は構築に行き詰っているところに氏が何度も5-0をしていることから一度使ってみようと開放倉庫のFNMで試したところ3-0。MMMでも5-2とまずまずの戦績をあげたこと、また使いやすさからとても気に入っています。
さてこのリストで特徴的なのは、メインに《水底の生術師》 と《剥奪》 が4枚ずつ投入されていることです。
各自解説していきましょう。
・《水底の生術師》
この1マナマーフォークはラブニカの献身で新たに追加された1マナのマーフォークで、2マナで順応してカウンターが載るとルーターができるというものです。私は最初これを見たとき、「まぁ悪くはないが、これ入れるなら繰り返してルーターできるコプターのほうが強いのでは?」と良い評価をしませんでした。スタンダードのように何度もカウンターをのせることができたら強いのですが、モダンのマーフォークでカウンターをのせれて実用的なのは深根の精鋭とクメーナくらいで正直厳しいです。
ですので基本的に3マナ2/2ルーターというリミテかな?というスペックが初動の評価を迷わせました。
ここまできて、流れ的には実は生術師はとても強いんですよと言いたいところですが、そんなわけではありません。ぶっちゃけてしまうと可もなく不可もなくという評価が私の中での評価です。
というのもマーフォークの1マナ生物というのは他の部族に比べるとかなり貧弱なスペックをしています。未だに《呪い捕らえ》が現役というのがその厳しさを物語っています。別に呪い捕らえが弱いとはいいませんが、スピリットには完全上位互換の《霊廟の放浪者》がいます。もちろん捕らえがいたら、こちらからはわかりづらいプレッシャーとなっているのは事実ですが、明確に捕らえが強いと思えるのは最近だと対バーンくらいに思えます。スピリットには教主と放浪者、人間には勇者と教主という非常にわかりやすい強カードがあります。どちらもこの高速であるモダン環境において速やかにゲームを決めてくれるカードです。モダンもかなりの高速環境になってきてインスタントやソーサリーは1マナのカードばかり採用され《呪い捕らえ》の当てどころが昔よりとても減ってしまったように思います。
それに比べてマーフォークは序盤の圧力が圧倒的に足りない(緑をタッチすれば
《クメーナの語り部》が入るので多少よくなりますが)。その中で自力でパワーが2になる生術師はそこそこ頼りになるクロックです。これは結構よかったですね。ロードがいれば3点クロックになる1マナ域というのはとても頼りやすく、また中盤、終盤に引いても余った土地はバイアルを有効牌に変えられる可能性があるというのは決して悪くありません。人間やスピリットが使うキャノピーの生物が残るヴァージョンと言っても過言ではありません。
これはコプター採用時にも言えたことですが、剥奪で戻した土地や《雲の宮殿、朧宮》 を戻してルーターのコストに企てることができるのは覚えておいたほうが良いテクニックです。
しかし、欠点はやはりその能力の起動コストの重さ。バイアルがないとなかなか起動するのがままならず、ずっと1/1のままということも多々あります。ですから弱いときはとことん弱いです。ですので、私の評価はまぁまぁといったところ。しかし、他の1マナ域より強く感じるので採用に値するといった感じです。
今までマナフラへの受けが皆無だったマーフォークが多少楽な気持ちになったカードといえます。今までだと土地4枚とかで渋々キープしてマナフラで死んでくというのも多少ましになるのがどれだけありがたいことか。
・《剥奪》 のメイン採用
これは前述した生術師の所で呪い捕らえが不採用になったところから、妨害要素を補ったと思われます。土地を戻すというコストの都合上前半ではとても使いずらいのですが、マーフォークは幸いにして1マナ域は貧弱ですが、2マナ域は選択肢が多すぎるくらい豊富です。ロード2種、ペテン師、銀エラ、先駆け、メタによっては潮縛り、変わり種では珊瑚兜やシグなど枠があれば入れたいものだらけです。
ですからこれらを薬瓶などを駆使してササっと出してあとは、カウンターで弾くというスタンダードの青単テンポのような動きが可能で剥奪のデメリットが目立ちづらいのです。剥奪採用のために3マナの《メロウの騎兵》を採用していないことからこの動きを重要視していることがうかがえます。確かにメロウの騎兵は生き残ると強力ですが、イゼットフェニックスやバーンがトップメタの現環境で生きて帰ってくることはかなり稀です。スピリットや人間に採用される反射魔導士でもテンポを大幅に稼がれますし、現環境で3マナロードは少し厳しいように思います(《ドラグスコルの騎兵》は強すぎる能力なので例外)。
剥奪の弊害としてメロウを採用しないと書きましたが、じゃあそれより重い波使いが4枚なのはどういうこと?というのは、波使いがそのコストの重さを差し引いても強すぎるからです。フェアデッキに対して連打することのイージーウィンは結構発生するのでここはコンセプトを無視しても採用です。波使いがいないとバーンや除去コンが厳しすぎるんですよね。
そして、ここが一番剥奪が使いやすくなった理由ですが、それはペテン師の加入です。2マナ立ててカウンターとペテン師を構えて、相手のアクションに合わせて動くというのは非常に柔軟な動きを可能とします。バイアルがあればペテン師以外でも同じことですが、バイアルがなくてもクロックパーミッション戦術を取りやすいのは選択肢が広く取れます。
ちなみにカウンターは剥奪のほかにも《魔術師の反駁》も選択肢にあがってきます。実は現状のリストだとロード以外は全部ウィザードです。使用は好みにあわせてといったところですね。
剥奪をおそらくマーフォークで使い始めて結果を残したのはMhayashiというMOのプレイヤーだと思われますが、氏のリストは非常に独創的で常人にはまねできないリストをしており何回も5-0をされています。気になる人は検索してね。それをコピーして回したNikachu氏が剥奪の強さに気づき採用をし始めて、MOリーグに複数入賞したことから少しずつ剥奪が使われはじめたと私は思っています。いまもなお少しずつ新たな発見があってまだまだ研究の余地はありそうですね。
では今回はこのへんで
コメント